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〜鹿児島の気候に合わせた専門家による冬越しガイド〜
南九州・鹿児島の冬前対策が重要な理由
南九州・鹿児島の冬前対策が重要な理由
こんにちは。鹿児島市のガーデン&エクステリア専門店、ガーデンスタジオ滝の神です!
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
鹿児島は南国のイメージが強い地域ですが、冬には放射冷却による霜害や寒風の影響を受けることがあります。
特に内陸部の姶良市や日置市伊集院地区では、朝晩の気温差が大きく、最低気温が0℃近くまで下がる日も少なくありません。
冬前に適切な剪定と防寒対策を行うことで、
春の芽吹きを安定させる
病害虫の発生を抑える
強風による枝折れを防ぐ
といった効果が期待できます。
この記事では、鹿児島の気候に合った専門的な庭木ケアの手順とコツを、地域ごとの特徴を踏まえて詳しく解説します。
庭木の剪定ポイント
剪定の目的と効果
冬前の剪定は、樹木の健康を維持するための「整理」と「予防」の作業です。
主な目的は以下の3点です。
樹形の維持と美観の確保
枝葉の風通し・採光性の向上
病害虫の越冬を防ぐ
落葉樹は葉を落とした後の11月〜12月が剪定適期。
枝の状態が見えやすく、切りすぎを防げます。
地域別の剪定時期
鹿児島市:11月下旬〜12月初旬(比較的温暖)
姶良市:11月中旬〜下旬(霜の発生が早い)
伊集院地区:11月上旬〜中旬(内陸で冷え込み強い)
剪定の手順と注意点
枝の重なり・内向き枝を整理
病気や枯れた枝を根元から除去
太い枝を切る場合は「切り口保護剤」を塗布
雨や霜の日を避け、日中の暖かい時間帯(10〜15時)に実施
刃物の切れ味が悪いと枝を傷める原因となるため、剪定バサミ・ノコギリは事前に研いでおきましょう。
冬の防寒対策
鹿児島は本州中部と比べれば温暖ですが、北西の季節風や放射冷却で霜害が発生します。
特に庭木の新梢や若木は寒さに弱く、防寒対策が春の生育を左右します。
こも巻きの使い方と選び方
こも巻きは日本の伝統的な防寒方法で、藁を編んだ菰(こも)を幹に巻き付けることで、
冷え・霜・風・害虫から樹木を守る効果があります。
鹿児島市沿岸部は比較的温暖ですが、北西風の影響を受けやすい地域では、木の根元からしっかりこもを巻くことで安心です。
● こも巻きのポイント
菰は通気性が良く湿気がこもりにくい
風でずれないよう麻ひもで固定
見た目も良く庭の冬景色を引き立てる
こも巻きは防寒だけでなく、乾燥防止や冬の害虫対策(特にカイガラムシ類)にも有効です。
■ こも巻きの施工手順
昔ながらの伝統的な技法で、見た目の美しさだけでなく保温性と通気性を兼ね備えています。
姶良市〜伊集院地区のように冷え込みが強い地域では特におすすめです。
● 基本手順
幹の周囲を軽く掃除し、枯葉を取り除く
菰を幹に沿わせて巻き付ける
麻ひもで数カ所しっかりと固定
地際は通気が確保されるよう少し隙間を開ける(湿気防止)
見た目を整え、風側にひもを追加して緩みを防止
こも巻きは軽量で扱いやすく、暖かい鹿児島でも「冷え込みが強い日の寒害から守る」効果があります。
マルチングの効果と素材選定
鹿児島の火山灰土壌は排水性が高く、乾燥しやすい傾向にあります。
そのため、根元の保湿と保温を目的としたマルチングが重要です。
おすすめ素材:
腐葉土(保湿性が高く、分解後に肥料効果)
バークチップ(見た目が美しく、雑草防止にも効果)
わらマルチ(コストを抑えつつ通気性良好)
厚さ5cm前後を目安に敷き、幹から5cmほど離して配置しましょう。
密着させると根腐れの原因になります。
こも巻きと併用することで冬越し効果がさらに向上します。
鹿児島特有の気候リスクと対処法
霜・風・火山灰の影響
霜害:若枝や新芽が黒ずみ、翌春の発芽が遅れる。
風害:乾燥と枝折れを招く。特に北西風が強い姶良市・伊集院地区では支柱補強を推奨。
火山灰:桜島の降灰により葉面が汚れ、光合成が阻害される。雨や水での洗浄が有効。
地域別の対応策
● 地域別の対策
鹿児島市:風対策中心。こも巻き+支柱補強で枝折れ防止。
姶良市:霜柱が出やすいため、こも巻き+マルチング厚め(5〜7cm)。
伊集院地区:冷え込みが強いため、二重こも巻きが理想的。
また、火山灰が積もった状態で寒波が来ると枝が折れやすくなるため、定期的な洗浄も大切です。
専門家のアドバイス:失敗しない冬越しのコツ
資材の設置時期と撤去時期を守る
→ 設置は12月上旬、撤去は2月下旬〜3月上旬が目安。
剪定後の切り口保護剤を必ず使用
→ 凍害・病原菌の侵入を防止。
寒波直前の剪定を避ける
→ 冷気が切り口から侵入しやすくなるため。
週1ペースの観察
→ 枝先の乾燥や葉の色変化を早期に発見できる。
これらを守ることで、庭木のダメージを最小限に抑え、翌春の芽吹きを安定させることができます。
まとめ:春を迎えるための冬越しチェックリスト
●剪定は11月中旬〜12月初旬に完了
●防寒資材は寒波前に設置
●こも巻き+マルチングを組み合わせて幹と根を保護
●気候差を考慮した地域別対策を実施
●資材は3月上旬に撤去し、春の成長準備へ
鹿児島の冬は全国的に見ると穏やかですが、
「温暖だからこそ油断禁物」です。
冬前のひと手間が、春の美しい庭づくりを支える最大のポイントになります。
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投稿者:takinokami






















